産後ケア施設厨房業務受託

ママのひと休みを食で応援

スイーツをいただく女性

みらいたべるでは、分娩施設の食事サービスだけでなく、産後ケアサービス施設での食事づくりも承ります。
朝昼晩の食事からおやつ、夜食まで、手づくりの味で
すぐにおなかがぺこぺこになってしまう授乳期のママさんを応援します。

みたいたべるのこだわり

食材
お食事とメッセージカード

「産育食」の考えをベースに
体も心も元気になれるごはんを

食材

産後ケアセンターでお出しする食事も、土台となるのは「産育食」、つまり「ママと赤ちゃんが同じ栄養を分け合う時期の食事」が、この先の健康に重要であるという考え方です。そのために栄養バランスをしっかり考え、一食の献立にバラエティ豊かな食材を盛り込んでお届けします。

病院食とは違う満足感たっぷりな
ごはんで授乳期を応援!

食べても食べてもすぐおなかがすいてしまう授乳中のママさんたちのため、朝昼晩の食事からおやつ、夜食まで対応しています。病院食とは違う満足感たっぷりなごはんで、元気をチャージ。アレルギー除去食などにも対応いたします。

お食事とメッセージカード

普段の暮らしにも役立つ小さな発見をプラス

毎食の献立をとおして、普段の食生活に役立つ食の知恵をわかりやすくお伝えすることも私たちのこだわり。薄味でもおいしい味付けの工夫や、手軽な時短レシピ、貧血や便秘など産後に起こりやすい体調不良を予防する食べ合わせの工夫など、しっかりした栄養学の知識にもとづいて、その先の暮らしも応援します。

クライアント様インタビュー

みんなで食卓を囲むのが楽しくなる、
彩り豊かでおいしいごはん。

医療法人社団 東寿会産前産後ケアセンター 東峯サライ
副センター長・医師 佐藤 香織さま

東峯サライさまは、東京都江東区にて2014年に開設された、「産後ケアセンター」の草分け的存在。体力的・精神的なお困りごとを抱えながら、孤軍奮闘を余儀なくされている産後のお母さんたちを、医師・助産師・カウンセラーが連携しながら支えています。みらいたべるがお手伝いしている同センターの食事。そこに秘められた、東峯サライさまの「母子の未来を思う気持ち」について伺いました。

「みらいを産み育てる人のためのごはん」、その思いに共感して。

みらいたべるに委託をいただくようになったきっかけを教えていただけますか?

当センターが開設されたのは2014年ですが、当時はまだ「産後ケア」に対する認知が今のように広がっておらず、初期の頃は日帰りで少し心身を休めていただきつつ、産前産後のお困りごとを医師や助産師がお聞きする、という活動が中心でした。その後、ショートステイが始まってからも、しばらくは当センターの母体である東峯婦人クリニックの厨房スタッフが食事づくりを担当してくれていたんです。

個室
ショートステイの利用者さまが過ごす個室。やさしくリラックスした空気が流れます。

医療を通して母子の健康に関わるのが私たちの仕事ですが、体をつくっているのは普段の食事ですよね。いい母乳をつくったり母体の健康を支えるという意味でも、食事はとても大切です。そこで当センターでも本格的に食事の質向上に取り組もうと、パートナーさんを探すことになったんです。理事長がかなりリサーチした中で、みらいたべるさんを見つけて「ここだ」と確信したようで、食事の提供をお願いするようになったのが2023年10月からです。

みらいたべるさんには、ここでお出しする朝昼晩3度の食事と、授乳でおなかが空くことも考えて、お夜食もつくっていただいています。お夜食は具材たっぷりの炊き込みごはんを、セルフで炊飯器からよそって召し上がっていただくスタイル。毎食、いろんな食材が盛り込まれていて、おいしいだけでなく彩りもよくて、利用者さまアンケートでも食事に対する評価がすごく高いんです。お出汁をとるところから丁寧にやってくださっていますが、あの時間内であれだけ手の込んだお料理が品数豊富に出てくるのが魔法みたいで、いつもびっくりさせられますね。

東峯サライさま お食事

ただ栄養を摂取するだけが食事ではないこと、お母さんたちに知ってほしい。

東峯サライさまが食に対して大切にしていることを教えてください。

うちでは利用者の皆さまも私たちスタッフも、みんなが食堂に集まって一緒に食事をする、というのがこだわり。あえて「病室で個食」にはしていません。もしかしたら利用者さまの中には、スマホやタブレットで映画やドラマを見ながら、部屋でひとり気ままに食事をしたいという要望もあるかもしれません。でもそんなふうにスマホやタブレットばかり見ていないで、ちゃんと生身の人間と話しながらごはんを食べましょう、ということを伝えたいんです。

今のお母さんたちは、常時ネットと接続していることで情報過多になり、必要以上に悩んで参ってしまっている方が多いです。ミルクや離乳食も「何グラムを何回」とマニュアル通りにしなきゃダメだと思い込んでいたり……。そこへスマホアプリによる管理が、さらに拍車をかけるんですね。私からすると、もっと肩の力を抜いて自然に子育てしてほしいと思うので、「そんなにむずかしく考えなくて大丈夫ですよ」なんてことを、同じ食卓を囲みながら、やんわりと伝えたりしています。

離乳食が始まると「うちの子、食べないんです」というご相談が増えますが、そういう時、私はまず「家族で食卓を囲んでいますか?」って聞くんです。食事って、ただ栄養を摂るためのものじゃなくて、食べることの楽しさや幸せを誰かと共有する貴重な時間。そのことを、まずお母さん方にわかっていただきたいですね。

医師・助産師・カウンセラーで一緒に母子の未来を見守っていきたい。

実際に利用者さまにもいい変化が生まれていますか?

家族の食卓を思わせるような場づくりと、自然に雑談が生まれやすいような空気づくり。それをスタッフが心がけてきたことで、実際にワイワイ和やかな食事時間が生まれています。みらいたべるさんが毎回食事に添えてくださるお品書きにも、献立のヒントがいっぱいあって、会話の糸口になっているんじゃないでしょうか。それから2024年春からはダイニングの横に「SARAIカフェ」というスペースもできて、みらいたべるさんの手づくりスイーツやデカフェのコーヒーなどのドリンクを楽しめるようになっています。そこで利用者さまがみらいたべるさんに「今日の晩ごはんなんですか?」なんて聞いている姿も見られますよ。

スイーツ
SARAIカフェでご提供している手づくりスイーツ。

最近は日帰りに加えて産後1~3ヶ月ぐらいの時期に4泊ほど利用される方も多いんですが、思い詰めた表情をしていた利用者さまの様子が、徐々に和らいでいくのを見ると、こちらも安心します。本能的に行える妊娠・出産と違って、育児は学習だと思うんです。ですからうちでは医師や助産師、カウンセラーが揃って、慣れない新生児育児に向き合うお母さんを心身ともにサポートし、赤ちゃんの成長を一緒に見守っていきたい。それが医療者である私たちの役割だと思っています。